イタリア人男性3人に、HMちゃんと私から、10の質問をしてみました。
1) イタリア人男性はマザコンって本当?
2) イタリア人男性は女性に優しいって本当?
3) 日本人女性をどう思いますか?
4) 「イタリア人男性は口がうまくて女の子に声をかけるのは挨拶みたいなもの」と良く聞くのですが、
4)-1 こういうのは恋人がいてもしちゃうものなんですか?
4)-2 気軽に声をかける=ナンパな性格ってことなんでしょうか?
5) 初めてナンパした年齢は?
6) 恋愛と結婚は別物ですか?
7) 恋人の誕生日はどんなふうにお祝いしてあげますか?
8) 結婚する女性にはどんな資質を求めますか?(料理上手、従順etc.)
9) あなたにとって、女性の美しさとはなんですか?(顔、スタイル、知性etc.)
10) 年齢を重ねても素敵なのはどうしてですか?何かおしゃれだったり、スタイルも良い気が。(あくまでイメージですが…!HM)
まずは、会計士のエドアルド・イアンニーニさん(36歳、蠍座、独身)
1) イタリア人男性はマザコンって本当?
一縷の真実はある。しかし今日では、怠け者で甘やかされ、どんな女性も自分の母親にはかなわないと思っているホンモノのマザコン、日本女性だけでなくあらゆる女性が近寄るべきでないこういう男はもはや例外である。特に、どのような社会階層の家族モデルから標本を抽出するかによって違う。
21世紀のマザコンとは、グローバル経済危機のなかで家賃を払えるほど充分な収入を得る能力がないので実家にとどまり、もはや存在しない「息子」の役を演じ続けるオトコでしかない。
イタリア人がマザコンだと多くの人に思わせるのは、イタリアの家族は時代の流れの中においても堅固な愛情の絆をいまだ保っており、イタリアの母親たちが息子たちを「私の赤ちゃん」として見るのをいつまでもやめようとしないのが理由ではないか。
今日ではしかし、本当のマザコンは女性たちの方だ。結婚式のその日まで飢えをたらふく満たされ、ネコ可愛がりされるのだ。
2) イタリア人男性は女性に優しいって本当?
イタリア人男性は明るくて感情に富み、女性の魅力にとても弱い。女性に優しいのは、彼女たちに特別の美的価値を見出しているからである。それは「優美さ」という、一段上の価値である。
大げさな人の場合、女性の美しさを崇拝することがカルトのようになる時もある。しかしこういうのは消えゆく世代の男性だと思う。世代と価値観の問題だ。
HMコメント:これは、芸術に感じるのと同じ種類の美的価値を女性に対して見出している、と理解しました。
3) 日本人女性をどう思いますか?
日本人女性にはとても魅力を感じる。僕にとっては神秘に満ちている。 直情的なイタリア人女性の反対で、日本人女性は口数が少なく、言葉によらない本当のコミュニケーションのかたちを持ち、自らの中に西洋の女性がすこし失った、一種の倫理的モラルを持っているように思う。しかし僕は日本に行ったことはないので、これは表面的な印象なのは自覚している。
HMコメント:ぜひ、日本に来てみて、確かめて欲しいですね!西洋の女性がすこし失ったもの、というのはどんなものか、とても気になります。
4) 「イタリア人男性は口がうまくて女の子に声をかけるのは挨拶みたいなもの」と良く聞くのですが…
あなたたちに褒め言葉をかけてくる人はいつも居るでしょう。それは挨拶がわりの場合もあるし、本当にあなたのことを知りたいと思っている場合もあるでしょう。外国人女性にとって見分けるのが難しいのはおそらく、ナンパと真面目な求愛の違いでしょう。
ナンパする男性は表面的な興味しか持っておらず、傾向として俗っぽく誇張された方法を使います。求愛する男性はその女性に真面目な興味があり、上品で女性を尊重するような方法を用います。方法は派手ではなく、特に「待つ」ことを知っています。
HMコメント:なるほど・・・。褒め言葉の真意を見分けるのは難しいですね。イタリア人男性にしたらまじめな求愛の言葉が、日本人女子からすると誇張されたものに感じたり、その逆もあるかも知れません。“待つことを知っている”というのは、なるほど!と思いました(私の理解であっていれば)。これはきっと、イタリア人に限らないことですね。
4)-1 こういうのは恋人がいてもしちゃうものなんですか?
する人もいるし、しない人もいる。他人をリスペクトするか否かはとても主観的な概念で、それはイタリアに限らない。
4)-2 気軽に声をかける=ナンパな性格ってことなんでしょうか?
女性に褒め言葉をかけるのはイタリア男性にとって息をするようなものである。病的な行為か、単に女性に対して親切なのかだけ見分ける必要がある。
5) 初めてナンパした年齢は?
本当の意味でのナンパは、したことがないと思う。いわゆるナンパ、ローマの中心街にいるような若い男の子のグループが、歩いてくる外国人美女に口笛を吹き、薄っぺらい褒め言葉をかけまくるようなことです。
ともかく、13歳のとき、学校の休憩時間に廊下で偶然、男の子ふたりが、僕がめちゃめちゃ惚れていた女の子のことを話しているのを偶然聞いた。彼女が毎週土曜の午後、ある有名なディスコに友達と踊りに行っているというのだ。
彼女のことを詳しくは何も知らなかった僕にとってそれは、学校の外でついに会えるチャンスだった!男子の友人をひとり、何カ月もそのディスコに通うのに強制的に道連れにし(彼は以来二度とそのディスコに足を踏み入れてないと思う)、辛抱強い求愛を始めた。芸術的に創り出された、素早い出会いの数々。
それらは彼女にとっては小さな偶然の重なりだが、僕にしてみれば慎重な戦略の結果だった。そして回を追うごとに、長く親密に感動的になっていく会話。そしてついにある日、あのディスコのソファーで二人はキスをした。彼女は僕の最初の恋人になった。8か月付きあった。
HMコメント:進んで行動に移すところが、とても情熱的に見えます。
この辛抱強さが4)の「待つこと」を体現しているのかも。
6) 恋愛と結婚は別物ですか?
今日では恋愛するということは同棲と同義語で、結婚の責任を伴うものではもうない。結婚は、両親と子供から構成される伝統的な意味での家族として定義されることが多い。しかしカップル間の力関係、愛情の力関係は昔と変わらず、皆にとっていまだに大切なものだ。
時間はカップルと愛情を試練にさらす。耐えられる人もいるし、耐えられない人もいる。しかも、耐えられて結婚に辿りつけた人が必ずしも幸運な人達とは限らない。
7) 恋人の誕生日はどんなふうにお祝いしてあげますか?
恋人はひとりひとり違うので、答えるのが難しい。旅行をプレゼントしたこともあるし、パーティ、友人を招いてのディナー、二人きりのディナーなどを企画したこともある。でも誕生日だけが特別な日であるべきではない。
HMコメント:誕生日だけが特別な日であるべきではない。ステキ^^。朝、ベッドにカフェオレを運んでくれそう(笑)
8) 結婚する女性にはどんな資質を求めますか?(料理上手、従順etc.)
僕が彼女を愛するのと同じくらい僕を愛してくれるので充分。強いて言えば明るく、独立していてクリエイティブな女性。
9) あなたにとって、女性の美しさとはなんですか?
僕にとって、女性は恋をしているときは皆美しい。
HMコメント: わ~!こういうステキなことをさらっと言ってしまうところがイタリア人ぽいと感じます。
10) 年齢を重ねても素敵なのはどうしてですか?
イタリア人男性は年齢を重ねてもステキ?気づいたことないな。たぶん、明るさが若さを保つんだろう。美味しいものを食べること、地中海的食事は若さと健康の保持に大きな役割を果たしていると思う。お洒落なのは品格を大事にするからで、エレガントさと美しさに快楽を見出すからではないか。
HMコメント:美しいものを大事にする、というのはとてもリスペクトします。