ホテル「Hotel De Russie (ホテル・デ・ルッシー)」
岡田直子です。ローマには、高級ホテルが数多くありますが、ここのエレガントさと、慇懃無礼でない、スマートで粋なサービスが好きです。
館内に流れる、優雅でゆったりした、時の流れが止まったような雰囲気が好き。完全に外界のカオスから遮断され、独特の世界がここにはあります。ピンチョの丘に面しているロケーションも多分に影響しており、「場所の持つパワー」ってあるんだな、と実感する場所です。
美しい中庭に面したレストランのビュッフェランチのお料理はどれも洗練されていて美味しく、この空間でそれを味わうのはとても贅沢な時間。「ポポロ広場のすぐ横」という中心地にあるので、街なかに出かけてきたけれど少しゆっくりしたい時や、込み入った話のある人との大事なランチなどに最適です。
ここでのアペリティーボ(食前酒)も素敵です。しっとりと日が暮れていくなかにキャンドルライトが浮かび上がり、中庭全体が幻想的な雰囲気に包まれ、魔法のような瞬間が訪れます(岡田直子)。
Hotel de Russie
Via Del Babuino 9, Rome
桝山です。2011年7月、ローマに行った際、ほんの数分だけですが、写真を撮りに行ってみました。5つ星の高級ホテルですから、観光シーズン真っ只中の7月だと、1泊8万円や10万円が最低料金のようでした(なので、私は宿泊せず…)。
Hotel de Russie 外観は、わりと普通ですね。Via Del Babuinoに面しています。左奥に、チラっと見えているオベリスク(尖塔)のある所が、ポポロ広場。
ドアマンは、宿泊客ではなく、写真を撮りに来ただけだ、と伝えた私にも、丁寧に接してくれました。
入って正面のホール。白と緑だけのクールな配色。
さらに進むと、直子さんも書いている”中庭に面したレストラン”が。
19時くらいで、夕食前のアペリティーボ(食前酒)の時間。
ジャズギターの生演奏が、両側の壁に反射して、いい響きを出していました。
ガラスのすぐ裏で、頭と背中が少し見えているのがギタリストです。
手前の花は、白と紫が主体で大人な印象。
客室への入り口になるエレベーターホール。照明にセンスを感じます。
宿泊していたわけではないので、客室は見られず。ホテルのウェブサイトから、1枚だけ借りて貼っておきます。
This image is taken from Hotel de Russie website.
ホテルに限らず、写真だと素晴らしい雰囲気に見えても、実際行ってみると今イチなことは、よくありますが、ここは実際も良かったです。ホテルのサイトで、他の写真も見てみてください。
最近は、ユーロが円に対して、かなり安くなっているので、シーズンによっては、1泊4万円くらいで泊まれる場合もあるようです。…とはいえ、普通の旅行で宿泊するのにハードルが高いのも確か。中庭でランチやアペリティーボのために訪れる価値は、充分ありそうです。
ここで、私(桝山)自身のホテル選びについて、簡単に書いてみます。日本国内でも、世界のどこでも、基本は街中の便利な場所で、インターネットが部屋にあれば、あまり雰囲気や広さは気にしません。わかりやすくいうと、ビジネスホテル的なところで充分ということです。清潔さや、ある程度の安全性は、当然のように前提として、ですが。
私が知る限り、ヨーロッパでもドイツやスイス、北欧などには、日本でイメージする”ビジネスホテル”的なチェーンがあります。実際、とてもコンパクトで実用的な作りの部屋、簡素な朝食、便利なロケーションが、リーズナブルな価格(1泊1万円〜1.5万円程度)で提供されていて、私が泊まるのは、ほとんどそういったホテルです。
たとえば、ホテルIbis。
一方、フランスやイタリアでは、空港の近くなどには、そうしたビジネスホテル的なものがありますが、街中では、あまり見かけません。スターバックスなどのアメリカ系飲食チェーンが、ドイツなどに比べて少ないのと、似た傾向です。ローマでは、友人宅や、用事のある場所が、ナボナ広場の近くにあることが多いので、地元の友人が薦める小さいホテルに泊まります。
そこは、特にオススメというわけではないので、あえて名前は出しませんが、シーズンによって、100ユーロから200ユーロくらいで泊まれます。
2011年7月に行ったときは、直前までスケジュールが決まらず、ホテルを予約したのも1週間くらい前でした。観光シーズン真っ只中なので、いつものホテルが取れず”ボルゴニョーニ(The Hotel Dei Borgognoni,)”というところに、初めて泊まりました。
ここは、サービスも部屋も普通、値段はちょっと高め(1泊3万円近く。観光シーズンで、中心地だと、まぁそんなもの)でしたが、観光するなら、ロケーションが最高でした。トレビの泉が徒歩3分、スペイン広場も徒歩5分(もっとも近い地下鉄駅もスペイン広場)。タクシー乗り場が、徒歩1分という感じで、とにかく便利でした。
さらに、ホテルのすぐ左隣が、ちゃんとした品揃えのスーパーで、夏の必需品であるペットボトルの水などは、割安で買えました。オススメというほどではありませんが、場所が便利なことだけは確かです(桝山寛)。
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