まだ何もしてないのに自伝かよ!みたいなタイトルで、すいません…。必ず聞かれる話ですし、自分でもディテイルは忘れちゃいそうなので、今のうちに書いておきます。
プロジェクトMISHMASH*が始まったきっかけは、やはりコーネリアスでした。2009年の11月、大井町にあったオーディオ・ミュージックバーonpaが(2011年4月に閉店)mixi上で、”コーネリアスのSenseousアナログ版を、高音質で聴く会”をやります、という告知をしていました。
その店には、行ったことが無かったんですが、JBL(スピーカ)、マッキントッシュ(アンプ)など、誰が見ても高そうなwオーディオが置かれたバーで、元々オーディオ好きで、コーネリアスは”超”がつくほどのファンだった私は、興味をひかれ、こんな書き込みをしました。
”どうせなら、24bit 96kHzのファイルが聴きたい”
これには、詳しい説明が必要ですが、ごく簡単に書きます。24/96というのは、デジタル音源のスペックを表す数値です。普通の音楽CDが16/44.1なのに対し、24/96は圧倒的に情報量が多く、解像度も高く、クリアな音が聴ける(はずな)のです。
ここ数年、ミュージシャンの多くは、24/96あるいは、それ以上のスペックで録音をしているので、音楽制作時には、CDより格段にいい音質のデータを扱っているわけです。コーネリアスも、"Senseous"から、24/96で制作しているので、制作スタッフは、当然、そのファイルを持っているわけです。
私が、上記の書き込みをしたのは、まぁ、あまり深く考えずというか(すいません)、語尾に”なんちゃって”がつくような気持ちで書いていたんでしょう(多分)。その時は、美島さんのことも、よく知りませんでした。
といっても、美島さんが"from Nakamerugo"というmixiネームで、”コーネリアスのスタジオからお送りする食事日記”をアップしているのは、知っていました。ファンとはいっても、ミーハー的な部分は皆無な私は、”食事日記はともかく、新譜を早く出して〜”くらいに思わず、美島さんの書き込みは、ほとんど見ていませんでした。
ただ、”サウンド&レコーディング”などを見ていて、美島さんが、コーネリアスの音楽制作には欠かせない、小山田氏の右腕的存在だということは、認識していました。
細かいことは忘れましたが、私がmixiに書いた”24/96のファイルが聴きたい”という書き込みを、美島さんが見て、なんとonpaのコーネリアス・イベントに、門外不出の24/96ファイルを持って現れたのです。
私は、初めて聴く24/96の音質にも、オーディオ感が変わるくらい衝撃を受けましたが、音楽としての"Senseous”の素晴らしさにも、その時、あらためて感動しました。そして、全く初対面の美島さんをつかまえて、一滴のアルコールも抜きで、興奮して”コーネリアスは、いかにスゴいか”について、しゃべりまくったのを、よく覚えています。
私にとっては、小山田圭吾さん本人より、むしろサウンド・プログラマである美島さんの方が、世間的に知られていない分、ある意味ネ申というか、コーネリアス・サウンドの鍵を握っているような、そんなイメージでした。
写真は、2009年11月10日、私が最初に美島さんと会った、大井町onpaで撮影した、オーディオ・アンプ(McIntosh)。記念写真を撮る趣味はないので、美島さんのことは撮っていない。
コメント