サイト管理人のマスヤマです。これを書いているのは2011年01月8日で、日本ではNHKのBS Hiで、”イタリア 7つの輝き”と題して、1月いっぱい、イタリア関連の番組を大特集していますね。私は、元々イタリア文化好きな上に、このサイトも始めたので、できる限り録画するようにしています。全部で100番組くらいあるそうなので、全て観るのは至難の技ですが…。
イタリア関連番組といっても、当然のように最新のものばかりではなく、数年前にNHKが制作したものや、海外で制作されたもの、数十年前の映画など、色々な時期のものがあります。番組の詳細ではなく、テーマや取材対象に関して、ざざっと見た印象は…
・ネタが、あまりにも限られているなぁ…でした。
BSとはいえ、数百万人を対象とするマスメディアなので、そういうものと言ってしまえばそれまでですが、”ルネサンス美術”、”(ポスト)モダン・デザイン”、”ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニなどが出る昔の映画”、”建築や景色の探訪”など、日本に置き換えていえば”フジヤマ・サムライ・ゲイシャ”+”ソニー・トヨタ・クロサワ”という感じで、”え?今だに、そんなイメージなの?!”という印象は拭えません。
もちろん、問題山積のイタリア経済や政治について、専門家が語り合うような番組は、”イタリア 七つの輝き”というテーマに合いませんし、視聴率も取れないでしょう。しかし、この番組群が”フジヤマ・サムライ…”的な、かたよった編成であることだけは、指摘しておきたいと思います。(余裕があれば、この点、イタリア人にも聞いてみるとおもしろいかも。>直子さん)
その上で書くとすれば、イタリアに関する番組、それも、いわゆる”バラエティの中でのひとネタ”ではなく、もちろん”低予算の中での創意工夫”でもない、良質の番組が、これだけ一気に観られるというのは、快挙だと思います。今日(8日)からの連休では、一部の番組の再放送もあるようですし、イタリアに興味ある方には、強くお薦めしておきます。
個人的には、ひとつの番組をじっくり観るより、多くの番組を”つまみ観”するのがよいかなと…。というのは、たとえばルネサンス美術・建築の話などは、ネタがかなりカブっているので、丁寧に観ていると”飽きてくる”のが早いと思われるからです。(桝山寛)